中古外車は高いのか?中古外車の特徴とは?

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「中古外車を買う」というまさか!?の選択肢について、BMWを例に引き続き探っていきます。

中古車を買うにしても、一般的には外車を買うという選択肢はないと思います。それを覆すべく、ここでは中古外車の良いところ(メリット)について、前回に引き続き述べてみたいと思います。

続、中古外車の良いところとは?メリットとは?

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中古外車ならではのメリットとして、前回は下記2点についてご説明いたしました。

  • 「中古外車は年式が古くても大丈夫」
  • 「中古外車は程度が良い車が多い」

他には、どのようなことが考えられるでしょうか?

中古外車特有の価格メリットとは?

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外車の場合、中古車は敬遠されがちです。なぜなら維持費が高いからです。車検などで一体いくらかかるのか?想像がつかないと思います。

事実、ディーラーで車検を受けると、数十万円請求されるたりすることがあります。私も、ディーラーで「車検費用60万です」と会話していたのを聞いたことがあります。

維持費が高いことについての解決策は、後に述べさせていただきますが、それがために、国産車に比べ、中古外車は新車価格からの値落ち幅が大きいことは事実です。中古車を購入するという観点では、寝落ち幅が大きいということは大きなメリットになります。維持費について情報が少ないことが、逆に、価格を下げる要因となっています。そうなると、維持費についてさえ解決できれば、購入可能になるということになります。

中古外車特有の際立つ個性(エンジン、ハンドリング)とは?

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一目見てBMW、ベンツと、メーカーが分かるデザインになっています。アルファロメオやジャガーなども一見して見分けることができると思います。顧客の志向にメーカーが合わせる国産車とは違い、メーカー毎に主張がはっきりしています。

例えば「走りのBMW」「ラグジュアリーのベンツ」など、メーカーの方向性が一貫しており、デザインも統一されています。

BMWのエンジンはシルキーシックスと言われています(※6気筒エンジンの場合)。エンジン自体が大きくなる(縦に長くなる)ため、居室を狭くしてしまうことから、国産車では敬遠される直列6気筒を採用しています。しかしながら、その配置がために、非常に滑らかに加速します。

エンジン音も秀逸で、アクセルを踏み込んだ時の2500rpm~3500rpmのエンジン音にはノーマルマフラーであってもほれぼれします。BMWならではの音です。BMWの6気筒エンジンにしか出せない音で、マニアではなくともどんな人でも分かります。この音が聞きたくて、意味もなく加速することがあります(笑)。

重量配分についても特徴があります。自動車は前輪と後輪が同じ重さになっていることが理想ですが、BMWは理想通りほぼ1:1の重量配分になっています。FR(前輪操舵後輪駆動)であるのもあいまって、ハンドリングが秀逸のは、そのおかげです。1:1の配分にするため、縦置き直列6気筒の長いエンジンは、極力、居室側に配置されています。ボンネットを開けると、ダッシュボードの内側ギリギリまで居室側に引っ込んでいるのが分かります。前輪と後輪の重量は車検証に記載されていますので、ご自分の愛車の車検証も一度確認してみてはいかがでしょうか?

中古外車が国産車と異なる決定的な特徴とは?

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筆者は型式E46(325i)という車種に乗っていますが、スピードメーターは260キロまで目盛りがあります。ドイツには速度無制限の高速道路「アウトバーン」があります。アウトバーンで鍛えられているため、200キロぐらいで巡行しても問題いように設計されています。

日本の高速道路の制限速度である100キロであれば、かなり余裕がありますし、不安感も皆無です。実際、高速道路を走っていて、ハンドリングや加速に不満を感じたことはありません。

ブレーキについても、200キロ超の速度域から減速するポテンシャルを持ち合わせています。いうなれば、踏んだら踏んだだけ減速する感じで、非常にコントローラブルです。

BMWに限らず、ドイツ車は車体剛性が高いことも特徴です。乗っているとギャップを越えた時の挙動で剛性が高そうなのが感覚で分かります。例えばドアの蝶番(ちょうつがい)にしても国産車の蝶番とは異なり、しっかりしたものがついています。国産車は薄めの平板をプレスした金具を溶接していますが、ドイツ車は分厚い金属板を使っており、それをそのまま溶接しています。

剛性が高い分車重が重くなります。その分燃費はよくはありませんが、補って余りあるハンドリングと安定性の高さを演出します。

中古外車の感性に訴える操作感とは?

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BMWなどのドイツ車は、操作系が重いです。操作系とは具体的に言うと、ハンドルに始まり、シフト、ウインカー、ワイパー、ライトスイッチ、キー、ドアノブです。

モデルや仕様にもよりますが、ハンドルは重めです。E46に限って言えば国産車のように片手で操作できません(手のひらで回転させるなど)。大人の男性でも両手操作を余儀なくされますし、シートの位置は両手でハンドル操作できる近さにせざるを得ません。これをメリットとしてとらえるかどうかは賛否両論あると思いますが、個人的にはこの重さがタマラナく好きです。

シフトレバーについても、オートマであってもまるでマニュアル車のような手ごたえがあります(こちらもモデルによりますが)。ウインカーレバーやワイパーレバーも重い。ライトスイッチは国産車と違いメーター横にダイヤル式(回転式)のスイッチがありますが、これも回すとバチッバチッと回転しクリックします。キーを回すのも重い。ドアノブも重いです。操作とは違いますが、ドア自体も重いです。坂道など傾斜によっては開きづらいとも感じます。

路面状況もハンドリングやシート座面にリニアに感じます。路面状況とは、工事したての新しいアスファルトと痛んだアスファルトの違いや、マンホールを乗り越えたときの感覚などです。カーブを曲がる際のフロントタイヤと路面がずれる感触や音も感じます。

快適を追求する国産車とコンセプトの違いが出る部分です。車に乗せられているのではなく、運転者が能動的に操作している感覚、操っている感覚を重視するドイツ車ならではの特徴と言えます。これが心地良いのです。

この特徴は、製造が古いモデルの方が顕著に出ます。新しいモデルになればなる程、いわゆるドイツ車らしさはスポイルされ、操作している能動感が減り、車の方が制御してくれる部分が増えてきています。

ドイツ車らしさを求めるのならば、逆に、中古車の方が良いのです。

まとめ

いかがでしょうか?

前回の記事に引き続き、中古外車を選択することによる、中古外車ならではのメリットを4つ、私の経験をもとにご紹介いたしました。

  • 【中古外車の特有の価格メリット】
  • 【中古外車の際立つ個性】
  • 【中古外車が国産車と異なる決定的な特徴】
  • 【中古外車の感性に訴える操作感】

少し「中古外車でも良いかもしれないな…」と思いはじめてきたのではないでしょうか?

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国産中古車しか考えていなかったけど、中古外車もアリかもしれない…。でも長く付き合う車だし、ホントに大丈夫なの?もっと知りたい!

次の記事より、いよいよ、中古外車ならではのデメリット、気になるところを記載してみたいと思います。これが解消できなければ、買う決心はつきませんよね。

「人生をすこしでも豊かに」をコンセプトに、スキマ時間に読めて、上手に生きるためのヒントを書き綴っています。人生にちょっとこだわるアラフィフ会社員です。

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