中古外車の車検と修理はどの専門店に依頼すればいいのか?

factory

前回の記事では、中古外車(車体)はどこで購入したらいいのか?について、ご紹介いたしました。

下記の4つのメリットがあり、

1.同一車種の在庫が多い
2.車種別のノウハウやウイークポイントを熟知している
3.仕入れの際の目利きが良い
4.保障がある

結論として、

メーカー別の専門店で、販売がメインで、補償制度がある

というお店で購入することをオススメしました。

今回の記事では、最大のポイントである、買った後のメンテナンスはどうすればよいのか?どの専門店に依頼すればよいのか?についてご紹介します。

中古外車の修理や車検はどの専門店にお願いする?

speciality-shop

前回の記事では、専門店について分類しました。専門店といっても得意分野や特化した分野によって特徴があります。では、修理や車検をする場合はどの専門店に依頼すればよいのでしょうか?

今回オススメするのは、修理を得意(あるいは専門)とする専門店です。修理を得意としている専門店は、メーカー別の専門店と、欧州車(輸入車)特化型専門店の2つのパターンに集約されます。

メーカー別専門店については、ベンツ専門店、BMW専門店、アルファロメオ専門店などで、比較的小規模もしくは個人経営のお店が多い傾向にあります。

メーカー別専門店の経営形態とは?

management

お店にもよりますが、ディーラー出身のメカニックが経営していたり、それが発展して会社経営の形態となっていたりします。販売と修理の割合は、半々だったり、修理が多かったりと、お店によって異なります。

BMWやベンツなどのメジャーどころ以外のメーカー(アルファロメオなど)を取り扱うお店は、そもそも市場に出ているタマ数が少ないので、販売しつつ修理も行う形態となっているようです。

そのメーカーを取り扱うことが可能な店舗の絶対数が少ない、かつ、それがために趣味性が強いことから、車のオーナーはリピーターになる確率も高くなります。そのため、その店舗で購入していない車両も快く引き受けてくれる傾向にあると言えます。

経営者がそのメーカーや車を好きであること、好きであるからこそ、専門店をやっているということもあげられると思います。

そのため、古くなった愛車の車検や整備をお願いしたとき、国産車の販売店やディーラーでは、「そろそろ買い替えませんか?」と提案されるのが常ですが、専門店では、愛車に対するオーナーの気持ちを尊重してくれるため、買い替えよりも、できるだけ長く乗れるような提案をしてくれます。

中古車を買い替えさせるための対応ではなく、長く乗るための対応であるということです。

別の記事でもご紹介しましたが、交換する部品について、純正部品やOEMの部品、はたまたストック品から中古部品を提案してくれますので、リーズナブルにすることができます。

みなさんも、まだ乗り続けたい愛車の整備をお願いしているのに、そろそろ買い替えを…と提案され、違和感を感じたことは無いでしょうか?

愛車を預けるにあたって、この部分は大きな違いになります。

中古外車の故障診断に欠かせないテスター(診断機)とは?

dis

現代の車は、電子制御化が進み、故障診断にはテスター(診断機)が欠かせなくなっています。車両には様々なセンサーが張り巡らされており、センサーが拾い集めた情報を、車両に搭載されているコンピューター(ECU:エンジンコントロールユニット)が判断し、各ユニットを制御しています。例えば、気温によって気圧が変わると、燃料をどれくらいの濃さで空気と混ぜればよいのか?などを、各種センサーからの情報より判断し制御しています。

テスターはメーカーが提供しているものと、汎用的なものとがあります。精度の高い診断や設定の書き換えには、メーカー専用の診断機が必要となります。BMWを例にすると、DIS(ディス)と、ISIS(アイシス)というテスターがあります。DISは古い年式の車両用、ISISは高年式用となっています。

テスターがあるかないかで取り扱えるメーカーが決まってきます。

欧州車(輸入車)特化型の専門店とは?|ボッシュカーサービスとは?

bosh-car-service

先に述べた通り、故障診断にはテスターなどの専用の設備が必要となります。そのため、国産車の整備工場では輸入車は取り扱えないのです。オイル交換やタイヤ交換など、テスターによる診断が不要な整備しかできません。近所の整備工場に愛車を持ち込んでも、断られてしまうのは、このような理由のためです。

欧州車(輸入車)の修理を取り扱う中に、ボッシュカーサービスという店舗ネットワークがあります。

ボッシュ(BOSCH)とは、ドイツの大手部品メーカーです。純正部品も多く製造しており、ボッシュブランドは安心感があります。そのボッシュが運営するネットワークが【ボッシュカーサービス】です。

ボッシュカーサービスに加盟するためには条件があります。

ボッシュカーサービス加盟条件

  • 全てのメーカーやモデルに対応できる整備工場
  • 認証又は指定工場であること
  • 少なくともメカニックのうち1名は、ボッシュ・システムトレーニングを受講し、ボッシュシステムテクニシャンの資格を有している。または、その準備がある。
  • 少なくとも2基のリフトまたは、車両下部を検査できるピットを有している。
  • ボッシュの必須機器を保有している。
  • ボッシュ・ブランドと貴店の評判を高めることに同意する。
  • 十分な駐車スペースと受付、待合室がある。
  • 顧客第一の視点を持ち、サービスの基準を守り、モチベーションとスキルの高い従業員がいる。
  • ボッシュカーサービスのキャンペーンへの積極的な参加など

引用元:ボッシュカーサービスホームページのボッシュカーサービスへの加盟についてより引用

上記の通り、ボッシュカーサービスに加盟するためには、インフラと整備士のスキルが必要となっており、一定の安心感があります。

加盟店のホームページを見てみると、車検や整備メニュー毎に料金が明確に提示されていたり、車種毎のウイークポイントや車種特化型のメニューが提案されていたりと、充実しています。

以上のように、メーカー別専門店に並び、欧州車(輸入車)特化型の専門店も、オススメしたいと思います。

まとめ

この記事で、中古外車の車検や修理は、メーカー別専門店か、欧州車(輸入車)特化型専門店に依頼することによって、車検や修理をリーズナブルに抑えることができることをお伝えしました。

メーカー別専門店
・メーカーに特化した豊富な知識と、オーナーの愛車への思いを汲み取り、中古部品の使用などのリーズナブルな提案をする力がある

欧州車(輸入車)特化型専門店(ボッシュカーサービス)
・ボッシュカーサービスは、設備と整備の条件をクリアしないと加盟できないため、安心感がある
・お店によっては整備メニューの料金を明確に提示している

https://web-de-zasshi.com/wp-content/uploads/2020/05/avatar.jpg

なるほどね!専門店での車検や修理はリーズナブルなのが分かったよ。ただ、お店に行くのはちょっと面倒だし、ネットで良いお店を見つける方法はないかな?

みなさんは、実店舗に行くにしても、まずネット検索して事前に調べると思います。

次の記事では、よいお店の選び方、ホームページから判断するコツについてご紹介したいと思います。

「人生をすこしでも豊かに」をコンセプトに、スキマ時間に読めて、上手に生きるためのヒントを書き綴っています。人生にちょっとこだわるアラフィフ会社員です。

関連記事